2015-11-25

ぼんとこ北欧生活4 ~友達の少ない僕でもできた”留学鬱”への処方箋~

Leoです。



これは、約40日ほど前のお話。

日本を発ってから、いろんなことに、次から次へとワクワクし、あっという間に2か月が経ったころでした。残りの短くなった留学期間、よりよいものにするぞっ!と意気込む仲間の声を聞く中で、僕は一人、やるせなさと、もどかしさと、焦燥感を抱いては、部屋で黙々と瞑想(≒迷走)をしていました。


こういうことは言い始めればきりがないですが、ほぼ新しい生活に慣れて、日本で考えていた「留学」を思い出しては、今の日々の生活のギャップに苦しむ”留学鬱”期というのは、1~2か月でやってくる、と、どこかで読んだ気がします。

それが嘘か誠か、わかりません。



しかし、少し前の僕は、立派なその一人だったように思います。



「うーん、なんか思ってたのと違う…」
「なんか、もっとこう…うーん…」


それはそう、仕方ないことだ、とは思っていました。日本にいて、留学先の生活を完璧に想像できているなんて、それはもう、一種の才能です。



今回は、そんなギャップに対する、僕の対処のお話です。



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なーんか最近、違うんだよなぁ…なんつーかこう、もっと「ブワッ」「ドゥワッ」って感じのを想像しててさー…


なんて、わけのわからない擬音を使って友達に愚痴っていると、トビタテ!3期の応募用紙(困難を克服した経験)に、こんなことを書いていたことをふと、思い出しました。


"そこで私は、当初の主目的へのモチベーションを維持させる方法をただ徒然に模索するのではなく、理想と現実にどんなギャップがあるからそれが起こっているかを分析し、理想へのステップを論理的に考察・構築することにしました。現状を観察していると、まずはじめに「あるべきメリハリが浸透されていない」ことが理想と現実のギャップで、それの解決方法として「模範的な姿勢をリーダーが率先して見せる」ことが効果的だと考えました。(中略)今回の留学において直面する困難に対しても、解決策をおおざっぱに考えるのではなく、現状の分析と論理的なステップの構築を心掛けることで、自分個人が抱える問題や所属するコミュニティで発生する問題にアプローチしようと思います。"


というわけで(?)、部屋に帰って、「別に不満ばかりというわけではないけど、なんかモヤモヤしている」ことから脱却することを目的とし、論理的にどうしたら抜け出せるかを考えてみることにしました。



1.行き先を決める   


まず、現状の分析を行おうとしました。というか、自分が今の環境や状況に対してどう思っているのか、体系的に知りたかったのです。

やり方は、
・ 今の生活に関して思うこと
・ 最近の過ごし方
・ 印象に残ったエピソード
・今、一番したいこと
などを、思いついてはざっくばらんに付箋に書き出し、壁にペタペタと貼っていきました。形から入る性格の僕にとって、白いドアがカラフルな付箋で埋まっていくのを見るだけでも、少しテンションが上がります。


こんなかんじでテキトーに

すると、「最近、勉強も筋トレも、ちょいと中途半端だなぁ」みたいな細かいことから、「そもそもどういう生活を手に入れたいんだっけ?」という大きなことまで、いろいろと出てきました。


なので、主軸となりそうな一番大きいことから手を付けます。まずは、この分析自体のゴールを、


留学生活を、もっと有意義で
ぶっ飛んだ経験にしたい!

と、定めました。


では、その「有意義」「ぶっ飛んだ」とは、何なのでしょうか。自分に再度問いかけて、書き出して、まとめます。

有意義
日々の活動・勉強が、ある目的に結びついていて、意義があると自分が納得できること、コストに見合っていること

ぶっ飛んだ
環境的にできるかできないか、ではなく、やりたいこと、興味のあることに斬新に飛び込んでいくこと

…らしいです。
(もちろん、正確に辞書的な意味ではなく、頭の中のイメージを既存の言葉で言い換えてみただけです)

では、有意義たる「ある目的」とは、なんなのか。思考をめぐらすとそれは、どうやら以下の三つのようでした。

1.世界で戦える、たくましくてナメられない人間になる
2.自分の思う「あるべき世界」を考え、見つける
3.新たな刺激にまみれて、たくさんの発見をし、よく考え、豊かな人になる


なるほどなるほど。

では次に、小さな事柄に着手します。




2.現状を知る   


細かいこともたくさん出てきました。主軸が定まったので、それをわきに置いといて、次は、日々の小さな出来事や、なんとなくモヤモヤを感じた瞬間などを、満足と不満にざっくり分けてみました。

「満足」
・日本よりも、使える時間がたくさんある
 →あと4か月もある(当時)
 →使えるお金も、まだ○○円もある
 →しかも生活の基盤は整っている
・日本に興味のある学生と仲良くなった
・日本人が多くて、生活に不便はない
など

「不満」
・勉強と筋トレが中途半端
・日々の密度が薄い
 →人とのかかわりが少なく感じる
 →日本でもできることばかりしてないか?
・ワークショップ、フォーラム、見つからない
など


ある程度挙がったのちに、似ているものをくっつけたり、含みのあるものをバラしたりしていると、「あ、これはこうしたら、もっと満足できるな」とか、「これは新しく、あれを始めればうまくいくんじゃ?」とか、モヤモヤが晴れるアイデアが湧いてきました。

何事も、明文化して目に見える形にするのがとても大切だと、言われる意味が分かったような気がしました。




3.行動を考える   


その浮かんだアイデアたちをアクションに落とし込んで、この分析を終わりにします。それから、あとは少し様子を見ることにしました。


本棚に張り替えてみた、の図



どうやら大きく分けて4種類くらいしかアクションのパターンはなさそうだな、と思ったので、全部を次の4つに当てはめることにしました:
1.Stay:そのままやり続ける 
2.Improve:改善して続ける 
3.Quit:ズバッとやめる 
4.Start:新しく何か始める

常に「1.行き先を決める」で定めた主軸に沿って評価をしていくと、一見満足していたことがただの惰性や甘えだったり、不満に思っていることは大きな飛躍の余地だということに、気づけます。


結果、4つのアクションに落とし込むことができました。特にここでは載せませんが、翌週からこれらを実行することで、この分析を行ってから、生活の質が圧倒的に上がりました。




4.まとめ   


やったことはただ単に、


一人でブレストして、
一人でモヤモヤを噛み砕きながら、
一人で解決策に落とし込みました
(ぼっち感)

ということでした。

正直な自分の気持ちに向き合うことは、時に照れくさく、むずがゆく、恥ずかしいです。が、一時の恥を捨てて、目の前に自分の感情が文として露わになっていくのは、振り返るととても機能するプロセスでした。


モヤモヤは放っておけば大きくなって、もっと手の付けられないモヤモヤとなり、手を付けるモチベーションさえ奪います。

違和感を持った時、なんとなく「ぐぅぅ。。」と引きこもったり、おいしいものを食べて一時的な欲を満たしたり、SNSで承認欲求を満たしてみたり、時間の問題だ!と言い聞かせて少し無理をしたりしたところで、一時的にモヤモヤが見えなくなるだけで、日が沈み昇れば、膨らんだモヤモヤが再度やってくるのだと、Empirical Factとして、知っています。


徹底的に、論理的に、問題と感情に向き合ってみることで、こういうギャップにモヤモヤしてたのか。って、鳥瞰的に気づくことになりました。

画面の前のモヤモヤさん。
是非、お試しあれ。



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最近、僕の住んでいる地域では、基本的に曇りで暗く、晴れていても8時ごろまで暗く、16時ごろからすでに暗いです。晴れていてもずっと夕方みたいな感じです。気温も一日を通して0℃を上回らなくなってきました。若干、風邪もひいています。

こんなサディスティックな環境下で、ますます憂鬱になってしまわないよう、自分をよく知り、素敵な生活を創っていく所存です。


では、また。

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Leo

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