2015-09-06

ブルックリンのおばちゃんが教えてくれた、インターネットが教えてくれないこと


Leoです。

自分の気持ちの整理です。
文字ばかりでつまらないのは承知で、書きました。

現代に生きる誰かにとって、何か刺激やきっかけになれば、うれしいです。


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あなたが、ギター初心者で、これから練習するとします。


まず、何をするでしょうか?

ギターを手に入れなくてはなりませんね。楽器屋さんに行きますか?その前にどのメーカーのどれがいいのか、ネットで検討しますか?星の数の選択肢。どうやって選びましょうか。Amazonのレビュー?Twitter?…わからなくなってきたので、ギターに詳しい友達を探しますか?そんなことより、買っても練習できなかったら意味ないから、練習場所の方法集めをしますか?

というか、練習はどうしましょう。ネットで「ギター 初心者 練習」と検索しますか?なんだかたくさんあって、どれを信用したらいいのか。教本もたくさんあります。ギターレッスンもたくさんあります。Youtubeでも練習できそうです。まずはコードを覚えましょうか?スケールを覚えますか?基礎練習をしましょうか?そもそもどんな選択肢があるのか、調べてみましょうか。

効率的な練習方法が、このご時世、ネットにたくさん落ちています。
指を痛くして、単調な練習。面白いですか?面白くないですよね。僕は嫌いでした。上達のためだと、ぐっとこらえて、数か月続けてみますか?


狭い部屋で、ツラいだけの練習をやってるうちに、あなたは考えるかもしれません:なんでギターはじめたかったんだっけ?


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先日、AirBnBというサービスを使って、ブルックリン(ニューヨークのダウンタウン)のシェアハウスに3泊滞在しました。オーナーの、早口で快活な若いおばちゃんが、ギターの練習をしていました。友達らしき人を自分の家のラウンジに呼んで、ちょこっと弾いては真っ白いノートに何かを書き込むことを繰り返していました。彼女がいつも持ち歩いて使っているMac Bookは使わないようでした。しかも、友達が帰ったらきれいにケースにしまって、部屋の隅っこに放置。さらには、「次会うのは~…来週の木曜日ね!(インターバル9日)Bye!」とか言いやがります。


…非効率、極まりない。


継続、コツコツという言葉を、知らんのか!と、突っ込みそうになりました。けど、僕は何も言わずにその光景を眺めていました。


というか、突っ込めませんでした。


なぜなら、それをしている時の彼女の顔が、誰よりもギターを、音楽を、その友達と共有する時間を、心から楽しんでいるようなキラッキラの笑顔だったからです。
きっと、彼女にとって、ギターを練習するもっとも最適な方法が、それだったのでしょう。


やりたいようにやればいいじゃない。飽きたらやめればいいじゃない。直感でそう思っているように感じました。
ギターなら、最短距離でうまくなりたいわけじゃない。英会話なら、効率のいい方法でネイティブになりたいわけじゃない。人生なら、失敗ゼロで完璧に生きるために、楽しさを犠牲にしたいわけじゃない。まぁ、違う場合もあります。けど、少なくとも僕は、そう思います。


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ところで、インターネットにはたくさんの情報が載っています。便利な世の中になりました。家から一歩も出なくても、知りたいことは、小さな機械にしゃべりかければ大体教えてくれます。むしろ、欲しかった情報が積極的に入ってくる時代です。ファンタスティックです。

だけど、機械が教えない、与えない、されどすこぶる大切で、忘れるべきではないことがあります。


「じゃあ、自分はどうしたいの?」に対する、答えです。



機械は、私たちにフィットした選択肢を提示してくれても、(いまのところ)行動するという決断は下しません。要は、いろんなギターの練習方法を、探した分だけ教えてくれるけど、決めるのは私たち、自分自身だよね。ということです。自分にしかわからない「ギターをうまく弾きたかった理由」をもとに、もしかしたら載ってないかもしれなかった練習方法に、だんだんとリーチしていくことが、いいのかもしれないな、と思います。

オーナーのおばちゃんは、こんなブログに長々と思いをつづらずとも、無意識のうちに自分がしたいことを優先して、選択・決断をしていました。素敵です。



僕の好きな漫画・宇宙兄弟に、こんな問いかけがあります。
「今のあなたにとって… 一番金ピカなことは何?」
金ピカ。一番、心躍ること。無条件でわくわくすること。自然に引っ張られること。心の中で金ピカに輝いていれば、王道から外れたって、周りからたたかれたって、軸はそう簡単にぶれたりしません。
たとえ、会社クビになったから、宇宙飛行士目指す。という外道でも。



有名(になりつつある?)なYouTuberの「はじめしゃちょー」さんは、こう言っていました。「やりたいことをやりたいようにやっていたら、いつのまにかたくさんの人が見てくれて、応援してくれて、幸せだ~、」みたいな。(ちょっと文脈違ったらごめんなさい。
時に叩かれたり、批判されたりも見受けられますが、くっだらねーwって思う動画を見ていると、自分がやりたいことを、思いっきりやってんだなぁ~って、尊敬します。
たとえ、自分が満足するために、社会に身をさらして動画を作る。という外道でも。
(今や僕は、彼の小さなファンの一人です。



このブログだって、そうです。たくさんの人に見てもらわなきゃ!って思って書きたくありません。文章構成とかは気にするけど、話を盛ったり、思ってもないことは絶対に書きたくないです。だって、人生の備忘録ですから。というか、ノンフィクションは、ノンフィクションだから、何か起こったら面白いし、スリル満点だし、なにより、余計な気を遣わなくて済むんです。
もちろん、書き続けているうちに、少しずつコンセプトが変わっていくかもしれません。だけどそれはきっと、自分の心地よいカタチが見つかったから、でしょう。


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で、それを人生に適用できたら素敵やなぁ、なんて、思ったのです。

どんな選択も、まずは何にも縛られることなく、自分の正直で生の心に聞いてみる。そんな程よい自由さをもって生きていけたら、いいなぁ。

そして、そうすべきだと周りに言われたからその決断をするのではなく、自分が心地よい決断を取り続けていけたら、いいなぁ。

(そんなことを、スウェーデンにいても感じます。いつか、それについても整理したいものです)

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という、気持ちの整理でした。

…もちろん、これの思考回路をつかって、自分に言い訳してはいけない、という考えには至っています。すなわち、本来やらなくてはいけないことも、やりたくないから、自分が生きたいように生きるから、しない。と、どんどん「自由」が「自己中心」に置き換わっていしまうことは、なんだか、違うよね。ってことです。

最低限のモラルを保ちつつ、やりたいことを全力でしていきたいなぁと。それが、僕にとって幸せなことなんじゃないかなぁと。そんな風におもいます。




ではまた。

Leo

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